№１だから、愛人なの。
二番目だから愛人なんじゃない。
その道の一番だから愛人をやっているの。
・・・
モデルになりたいと思ったことがある。
キラキラ輝きたい。
幸い、求められているモデル像からも離れてないような気がした。
すらっと高い身長に、おぼこいがきれいな顔立ち。
周りからも「モデルみたいだよね」「コンパニオンしてる？「頭身美人だよね」という言葉をいただいている。
もちろん、そういう言葉を拾いに行ってる自分がいるから。
恥ずかしさや不安を抱えたまま 私は大丈夫、という自信だけを手に
オーディションを受けに行った。
そんな時、面接の人に言われた忘れられない言葉がある。
活躍している人で一流でない人はいない。
ドラマの主役とかでなくても、みんなその道の一流だから役がある。
君たち、今ドラマ出てるけど脇役な人とか、どう思っているのか？と
自分もあれくらいできるんじゃないか？とか思ってないか。
なめてないか？
命かけてないんじゃないか？
本気が見えないよ、オーディション、君たちは何を見せに来たの？
って。
そう、言われたことがすごく頭に残ってる。
あ、そっか
一流だからその役やってるんだな、って。
名脇役、とかあるけどそういうことなんだと。
人には器だったり求められているもの、がそれぞれだ。
そしてそれは決して大きければいい、わけでもない。ただ、そうなだけであって、
もちろん主役は目立つしかっこいい。
ただ、それはそういうのがその役の性格としてあるだけで、
どっちが偉いとかどっちがすごいとか
どっちが素晴らしいとかないんだ
って気づかされたの。
愛人ってあるじゃない？
二番目の女、遊びの女、本命じゃないけどかわいい女。
それは、二番目の女、という役としてのナンバーワンという意味なの。
二番目、というのは順位じゃなくて
ジャンル。役どころ。求められる性格がそもそも違うの。
仮に一番目の女と関係がダメになった男がいたとする。勘違いした二番目の女、
わきまえない女は
じゃぁ私が一番よね？
って思うかもしれない。
それは違う。
彼はまた別の本命を見つけるだけ。
だからもし我慢して何か見返りを求めて愛人やってるなら
傲慢よ。
あなたの役どころじゃない。
愛人という枠に失礼！
本当の意味で汚いと思うの。
逆に、二番目の女として誇り高く生きる女って
自分はなりたくなくても、なれなくても、恐れ多くても、
なんかそういう人がいてもいいよね
って思えない？
私は自分の意志で 一見すると
怪しい 汚い グレー ずるい 危ない 役どころを本気でつかみに行く女って
一流だなって思うの。
あ、彼女は一流だからそうなんだ。
二流だからその役やってるんじゃないんだって。
AV女優の女の子にもそういう女の子がいるよね。
初めて知ったときはびっくりしたけど、
彼女は一流だなって思ったんだ。
私が心惹かれずにはいられない
マリリンもんろー 峰不二子 女帝 奇皇后もそう。
彼女たちは一流なんだ。
本当の意味で二番目、二流なのは
傲慢にも自分の役以外のおいしいところもtakeしようとする女。
本命やってる女は愛人のことを恨むのかっこ悪いし、
愛人が本命になってやろうっていうのも意地汚い。
見返り
報酬
をあわよくば、と思って
自分の器で 自分の役どころでgive しない人は
本当の意味で不幸。
一見不幸に思える役柄 例えば
愛人 人前でsexするえーぶい女優 成り上がるために枕も厭わない女 大事な人がいない、失った、衝撃的な何かを抱えている女
それを演じ切っているのは本当の意味で不幸じゃないと思うの。
幸せかは知らないよ。
ただ、潔い。
あれもこれもtakeしようとしないで。
あなたに求められてる、あなたが与えられる、あなたにできることを
give give giveしてほしいの。
世界も血液も水もお金も循環してる。
くるくるくるくるまわっている。give give giveじゃないとだめなの、わかるでしょ
戻ったり、しないんだよ。takeなんてそんな自然の流れに抗うことしないんだよ。
あなたは世界から
世の中から
自分の内側から
何を求められてるの？
何でつながってるの？
どんな役どころを今回の人生で与えられたの？
私は、残念なことに幸せなれるかわからない道、みたい。
平凡に生きられない。
つまらないのは耐えられない。
我慢するくらいなら放棄してのたれ死ぬ。
そんな女みたいなのよね。
少なからず見る分には楽しむ分には面白い女だと思うわ、わたし。
役柄的に嫌われてでもかかわらざるを得ないのは私と対極の女ね。
そして、私が振り回し利用する回男たち。
ただ、好きだと思った男とは結ばれない。
上手く役柄演じてるなぁ。
何かをしようと思わない。
頑張ろうなんて思わない。
わたしそんなんじゃないもの。
ありのままに わがままに 生きていくわ。生きていたわ。
